2017年8月19日土曜日

[銘柄分析](8397)沖縄銀行(東1)(沖縄銘柄)



沖縄銘柄分析第二弾は、沖縄銀行です!

個人的には軍用地ローンの印象が強い銀行ですが、地銀として底堅い業績を持っています。沖縄ではトップの琉球銀行と肩を並べる銀行です。


[事業概要]
沖縄県に展開する地方銀行です。アメリカ軍統治下の沖縄で、地元の財界の有力者達によって設立されました。県外の支店は東京だけなので、名前通り沖縄県がその基盤となっていますね。

投資信託、外貨預金、ネットバンキングといった各種サービスを取り扱っています。また、セブン銀行と連携しているため、内地でもATMの利用が簡便になっています。利用者に寄り添ったサービスを提供しているというイメージがありますね。

[成長ストーリー]

出典:有価証券報告書より作成

出典:有価証券報告書より作成

経常収益、利益共に安定しています。また、沖縄での新規出店は限られており、今後の成長が見込める銘柄ではなさそうです。

【事業環境】
今後の成長については、新規出店もできないため難しいと思います。

次に不景気に対する強さです。銀行業なのにリーマンショックを黒字で乗り切っています。沖縄県の経済的な独立性の強さを感じますね。なお、「おきなわ証券」を子会社化して、従来よりも景気敏感度は上がっているという印象をもたれる方もいるかもしれませんが、売上高は10億円規模と小さい会社なので1%以下の軽微な影響です。

最後に競争環境についてです。競争環境は寡占状態で安定しています。沖縄では琉球銀行、沖縄銀行、沖縄海邦銀行の3つの地銀が派遣を争っています。琉球銀行、沖縄銀行に対して沖縄海邦銀行は小規模です。印象としては、琉球銀行が王道の銀行路線、沖縄銀行が独自路線、沖縄海邦銀行は挑戦者的な面を持っており、それぞれすみ分けています。他県からの進出についてもうちなんちゅは地元に対して強い愛着をもっているので、今後も競争環境が悪化するようなことはなさそうです。みずほ銀行以外のメガバンクも最近になって進出してきたぐらいですからね。(みずほ銀行は宝くじのために開設されたらしいです。)


【結論】リーマンショック?何それ美味しいの?といえるぐらいの安定銘柄。それを目的に購入するのであれば、問題ないと思います。しかし、現在(2017/8/19)のPER18.4、配当利回り1.57 %となっており、銀行株としては割高感がありますね。ただし、株主優待が「預入時のスーパー定期預金、スーパー定期預金 300 の店頭表示金利+年 0.3%」と中々魅力的で、余剰資金を寝かしておくにはいいかもしれません。もっとも県外の場合は、ATM利用手数料のほうが高くなってしまいそうな気はします。株式市場環境が悪化して配当利回りが上がったときに購入するのはありだと思いますが、今のところ購入するほどの魅力は乏しそうです。


※当ブログに掲載されている内容は、個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はご自身の判断と責任で行って頂きますよう、お願い申し上げます。

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