2018年4月21日土曜日

【銘柄分析】(4779)ソフトブレーン(東1)















河童です。

今日は新規銘柄を購入したので、その銘柄のストーリーを確認していきたいと思います。ストック型のビジネスなので、先が楽しみな銘柄です。(ただし。。。)


[事業概要]


この会社は営業支援を会社のコアとしています。売上の半分を占めているのが、主力製品である「eセールスマネージャー」という営業支援システムの提供です。次に新製品の販売開始でポップや売り場を作ったりするフィールドマーケティング事業が40%、その他が10%ほどの構成となっております。


[成長ストーリー]

(出典:株式会社ソフトブレーンHP情報より作成)


 2011年ごろを底として、順調に売上と利益を伸ばしていっていることが見受けられます。営業支援システム「eセールスマネージャー」の拡販、および、フィールドマーケティングの両事業部が牽引しています。

 eセールスマネージャー」とは、一人月額いくらといった形で利用できる営業支援システムで、現在導入企業は4500社を超えているようです。経済産業省のIT導入補助金の対象(2018年度となっております。一度導入したあとは、すぐに乗り換えることがないストック型のビジネスです。売上、利益ともに年率10%-20%ほどの成長を続けています。

 次にフィールドマーケティング事業ですが、こちらも同じ程度の率で成長をしてきましたが現在足踏み中です。アナリストレポートだと減益の原因は投資や管理部門への投資と書いていますが、有価証券報告書さかのぼってみると、過去から管理部門の強化やシステムへの投資は続けて行ってきているため、スポット案件の減少が主因ではないかと思われます。しかし、一時的に人的資源が必要な活動のアウトソーシングの流れは変わらないと思いますし、少なくとも現状維持はしていってくれるのではないかと思います。 

[事業環境]



今後の成長

働き方改革といったトレンドもあり、今後も営業のシステム化は進んでいくと思います。また、ストック型のビジネスであるため、一度獲得した顧客が積みあがっていくためこの事業については安定した形になると考えられます。また、国内産の営業支援システムの中ではシェアがトップクラスあることもプラス材料です。

 他の事業部の拡大については、情報が少ないため判断がつかないですが、営業支援システムの安定性を考えると会社全体が大きく悪化するとは考えにくいですね。


②不況耐性


半分が強く、半分が弱い印象でしょうか。営業支援システムは、不況だからと言って急に使わなくすることはできないですし、安定しています。しかし、フィールドマーケティング・システム開発においては、不況に影響されます。ある程度の波は覚悟しておくべきですね。


③競争環境

きちんとした資料がないか探しましたが、見つかりません。とりあえず、アメリカのセールスフォースが一番シェアを持っているらしく、ソフトブレーンは2位か3位といったところでしょう。しかし、市場自体が伸びているため、競争は激しくなさそうですね。

こういうシステムは、トップのほうの何社かに集約されていくため、後続の企業は入りにくく寡占化の傾向があります。競争に敗れたからすぐにつぶれるということもなく、新規参入も過去の導入実績、ノウハウの蓄積がなく難しい分野です。

下位のシステムではなければ、そこまで心配する必要もないでしょう。市場成長が止まった時は、値下げによる収益悪化に気を付ける必要ありそうです。


[その他]

・(4845)スカラによる敵対的買収。
 チャートを開いてもらうとわかりますが、スカラによって敵対的買収を受けたため一時的に吊り上がっています。買収後、配当金の支払いおよび執行役員の入れ替えを提案してきたことは、記憶に新しいです。結局人事案は取り下げられましたが、株式の過半数を保持しています。この会社による提案などで今後も大きく影響は受けることは間違いないでしょう。

・RSM清和監査法人
 この監査法人は、過去に金融庁から処分を受けているようです。(https://www.fsa.go.jp/news/26/sonota/20140708-1.html)
 当初は4大監査法人と呼ばれた大手の中央青山監査法人が監査を担当していました、が、この監査法人は潰れました。それ以降、清和監査法人が担当しているので、有価証券報告書の記載に問題があって監査法人を変えたわけではなさそうです。

[結論]


営業支援システムeセールスマネージャー」の拡販によって、ストック型のビジネスモデルの構築に成功した会社。今後数年間は10%近く成長しそう。ただし、フィールドマーケーティング事業においては、案件の有無によって収益の波がある。そのため、不況時には、影響を受けることを覚悟しておく必要はある。また、株主総会時にはスカラによる提案で、大きくほんろうされるリスクがある。

予想PER17は、IT業界としては低い。売り上げ規模も70億程度なので、まだまだ成長の余地はあり、今後も楽しんで保持できると思います。(ただし、親会社が最大のリスク要因ではある。。。親会社が最大のリスク要因ではある。。。親会社が最大のリスク要因ではある。。。

では。


※当ブログに掲載されている内容は、個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はご自身の判断と責任で行って頂きますよう、お願い申し上げます。

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