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† たばこ銘柄は、オワコンなのか
たばこ銘柄が暴落しています。電子タバコの成長が市場予想よりも低かったため、フィリップモリスの決算を引き金として期待がはげ落ちたためです。その結果、たばこ銘柄の配当利回りが5%の大台に乗っています。
では、この暴落は、タバコ銘柄がオワコンとなったことを意味しているのでしょうか?
答えはNoです。
たばこ産業は深い堀を保持するビジネスモデルであり、過去にも同じようにオワコン扱いされ続けてきました。しかし、結果として、優れた利益率を維持し続け、投資家に配当金を分配してきました。健康問題や各国の規制が変わってきたとしても、このビジネスモデルは簡単には陳腐化しないでしょう。
そう考えると、今こそがたばこ銘柄の絶好の買い時です。そこで、下記4大タバコ企業のEPS及び配当の比較をし、どれを購入するべきか考えていきたいと思います。
BTI : ブリティッシュアメリカンタバコ
PM : フィリップモリス
MO : アルトリアグループ
JT : 日本たばこ
† EPS成長率の比較
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※BTI、PM、MOはモーニングスターHP、JTは貸借対照表の数値より作成
上記は各社のEPSを比較したグラフになります。BTI、PM、MOは2008年を、JTは2011年を100としました。。BTIの2017年はRAIを子会社化、MOの2016年はSABミラーの売却という一時的な利益なので、そこだけグラフが急激に変化しています。
異常値を除いた最新三年間のEPS平均から成長率は、次のようになります。
EPS成長の強さは BTI > MO > JT > PM です。ただ、今後のことを考えると米国税制改革の恩恵を100%受けるMOのEPSが今後伸長しきそうです。
† 配当成長の比較
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※BTI、PM、MOはモーニングスターHP、JTは貸借対照表の数値より作成
※BTIの配当は2017年は権利確定日ではなく、支払日ベースの配当金に修正
このグラフは各社の配当金を比較したものです。BTI、PM、MOは2008年を、JTは2012年を100としています。JTは配当性向引き上げをおこなっているため、急上昇していますね。この成長率を比較すると下記になります。
配当成長率は、JT > BTI > PM > MOとなりました。
† 結論
2.配当成長率は、JT、BTIが頭を抜けている。
3.PERはJTを除くと大体16倍程度なので、優劣はない。
長期保有を前提とするとEPS成長が強いBTI、または、税制改革の恩恵を受けるMOがいいと思われます。
ただ、MOは市場が米国のみなので、政治に振り回される可能性が高く、分散という点でデメリットがあります。一方でBTIはポンドを通貨としているので、為替リスクがあります。
私は市場の分散を意識して、BTIを購入しました。このような分析をしても、リターンが今後も続くかはわかりません。「未来は誰にも分らない。ただ、韻は踏んでくれる」ことを期待することが、我々が分析をしていく理由です。
では。
※当ブログに掲載されている内容は、個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はご自身の判断と責任で行って頂きますよう、お願い申し上げます。
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